今回は、調剤薬局でのエリアマネージャーの仕事内容について説明します。
下記の3つの内容について解説します。
・エリアマネージャーの仕事内容について
・エリアマネージャーに向いてる人について
・エリアマネージャーに求められるスキルについて
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私も実際にエリア長として働いていますが、働いてみて感じたことや課題・ポイントについても説明できればと思います。
大変な仕事ではありますが、とてもやりがいがあるので知ってもらいたいです。
調剤薬局でエリアマネージャーになると、エリアの店舗のサポート役に回るので、本部と現場の店舗の橋渡し的存在になります。
会社からの方針を伝達するだけでなく、現場で問題が起きた場合はすぐに報告をする必要があります。
なので、エリアの店舗の問題をいかに早く解決していけるかがポイントになります。
まずは、エリアマネージャーの具体的な仕事内容について解説していきます。
※ちなみにですが、会社によっては「エリア長」・「ブロック長」・「スーパーバイザー」などの名称で呼ばれることもありますが、薬局業界では同じ意味で使われることがほとんどなので、大きな違いはないです。
Contents
エリアマネージャーの仕事内容について
①本社からの指示を店舗に伝達する(橋渡し的役割)
エリアマネージャーとしては、一番重要な項目だと思います。
会議などで決まった経営方針などを伝達し実行できるようにサポートしていくのが、エリアマネージャーの役割だと思います。
調剤薬局の場合は店舗によって環境が異なってくるので、課題については店舗ごとに合わせた伝え方が重要になってきます。
指示に対して実行ができない場合は、なぜできないのかを店舗スタッフと話し合っていく必要があります。
②売上・仕入・利益管理
売上・利益が予算通りに実行できているかを管理するのも、エリアマネージャ-の役割です。
計画通りに実行できていれば問題ないですが、予算を下回る場合は対応策を提示する必要があります。
売上が低迷している場合は、「なぜ売上が上がらないのか」の原因を店長と考察し、スタッフ全員で取り組めるような対策を考えていきます。
調剤薬局の場合は、門前の処方箋枚数で売上が影響しやすいです。
売上の変動も大きいので、月単位で考えると赤字になる店舗も多いと思います。
早急な改善策としては、医薬品の返品で仕入を減らすか薬剤師を他店舗支援等で調整するのが一番効果的です。
逆に売上が好調な場合は、好調な要因を分析して、他の店舗にも共有していくことが重要な役割です。
問題点の改善だけではなく、強みを活かすことも経営では重要なことです。
③店舗運営のサポート、人材教育
エリアマネージャーは、どのように売上を伸ばすかを考えるだけではなく、いかに現場が働きやすい環境を作っていけるかが大事なことです。
調剤薬局の場合は、経営よりも運営での課題が多くなりやすいです。
女性スタッフが多い職場なので、コミュニケーションが不足すると問題が起こりやすいです。
なので、エリアの店舗に訪問できる時間を作っていくことが大事になってきます。
仕事の成果を出せるようにするには、スタッフにやりがいを持って仕事ができるような関係作りも重要になります。
聴き取りなので店舗の問題になっている部分を早く改善させていくことや、足を運んでスタッフと繰り返し会話をしていくことが必要になります。
店長やスタッフに対しての教育・研修を担当することもあります。
研修については、目標を持って仕事をしてもらえるように定期的にフォローをしていく必要があります。
マネージャーの仕事内容まとめ
マネージャーの仕事内容をまとめると、下記になります。
①本社からの指示を店舗に伝達する。
②売上・仕入・利益管理
③店舗運営のサポート、人材教育
経営方針の伝達が最重要な仕事内容ですが、店舗スタッフとの人間関係の改善なども大事なことで、いかに働きやすく改善できるかを意識して働いています。
コミュニケーションをしっかりと取ることができれば、すべてにおいて上手く運営ができると思います。
コミュニケーションを取るためには、当たり前なことですが、何回も足を運んで話し合っていくことが一番の近道です。
エリアの店舗数が多い場合は、優先順位を決めて必要な時に早急に対応ができるような環境作りが大事なことです。
エリアマネージャーに向いてる人について
エリアマネージャーは複数の店舗の運営管理をする仕事です。
私も現在は15店舗のエリアを管理する立場にあります。
エリアマネージャーは、仕事ができれば誰でもできる仕事ではないと思っています。
どのようなタイプの人がエリアマネージャーに向いているのかを解説します。
大きく分けると、下記の5つの項目が重要になります。
①コミュニケーション力が高い
②ビジョンの共有(広い視野で物事を判断できる能力)
③リーダーシップ
④数値管理能力
⑤人材育成力がある
①コミュニケーション力が高い
業界によって優先順位は変わってきますが、薬局の場合はコミュニケーション力が非常に大事になります。
円滑に業務ができる為には、関係性作りが必要です。
伝え方でも内容が変わってきますので、上から目線で話してはいけない場面も多いです。
②ビジョンの共有
経営理念の共有ができていないと、すべてにおいて改善していくことは難しいと思います。
現場のスタッフは店舗目線での判断になることが多いので、広い視野で物事を考えていくことが重要です。
会社のビジョンとの相違は退職にも繋がるので、人によっては指示だけではなくそのような経緯になった背景を伝えていく必要があります。
計画を実行してもらった場合のアフターフォローが不足することがありますので、成果に対してはしっかりと評価をしていくようにしましょう。
③リーダーシップ
目標に向かって人を牽引していけるようなリーダーシップは必要になります。
エリアマネージャーの役割は本部と現場の橋渡し的な存在なので、トップダウンだけではなくスタッフを支えてあげるような立ち位置も必要になります。
現場のスタッフが主役になれるような職場を作れれば、牽引していけるようなリーダーシップがなかったとしても、エリアマネージャーになることは可能だと思います。
④数字管理能力
エリアマネージャーのスキルとして、数字管理能力も重要です。
エリア店舗の予算通りに利益が達成できるかを把握していく必要があります。
売上や人件費の管理を早い段階から把握できる能力が必要です。
売上を上げるにはどのようにしていくのかを考えて、店舗スタッフと協力して改善できる能力が必要です。
⑤人材育成力がある
育成能力も非常に重要なことです。
次の世代の育成が、マネジメントでは大事なことだと思います。
育成をするスタッフの立場に立って、適切な目標設定や教育ができる能力が必要です。
スタッフに対して興味を持って最後まで責任を取れる人が、マネージャーに向いていると思います。
まとめ
簡単に説明をすると、
店舗スタッフとコミュニケーションをしっかりと取っていくのが最低条件で、
①会社の方針を店長やスタッフに伝達していく
②現場スタッフの意見を聴き取り、働きやすい環境を作っていく
③現場スタッフの育成に関わっていく
ことができる人が、マネージャーに向いているのではないかと思います。
エリアマネージャーに求められるスキルについて
エリアマネージャーに向いている人については、先程解説をしました。
①コミュニケーション力が高い
②ビジョンの共有(広い視野で物事を判断できる能力)
③リーダーシップ
④数値管理能力
⑤人材育成力がある
では、エリアマネージャーに求められているスキルはどのような内容でしょうか。
答えは、エリアマネージャーに向いている5つのスキルを、計画通り実行できるスキルが重要だと思います。
一番大事なことは、
「ビジョンの忠実な実行」
です。
自分の行動や発言に責任を取ることが、エリアマネージャーの役割です。
ビジョンについては、できるだけ大きなビジョンを掲げること。
店舗スタッフには小さな成功体験を増やしていくことが大事です。
できるだけ相手を認めることで、承認欲求を満たしていけることが大事なことです。
エリアマネージャーになれる方法について
最後に、エリアマネージャーになれる方法について説明します。
どの業界でも、エリアマネージャーは責任のある仕事を任されることが多いと思います。
計画通りに成果を出せたときは、とてもやりがいが持てる仕事です。
しかし、プレッシャーなどから精神的にストレスがかかってくることは事実で、いかに自分の精神状態をコントロールしていけるかが重要です。
良い状態を作って行くには、良い習慣を作って行く必要があります。
精神状態が崩れていくと、正常な判断ができないことがありますので、普段の習慣から変えていく必要があります。
思い通りにいかないことに対して感情的になってしまう方は、エリアマネージャーには向いていないかもしれません。
問題についてはしっかりと受け止めて、批判をせずに改善策を考えていく能力が必要です。
他には、人間関係で悩むことが多いです。
エリアマネージャーは中間管理職なので、社長や部長からのプレッシャーもありますが、部下からの不満や愚痴などについても丁寧に対応していく必要があります。
店舗数が増えるにつれて電話をする回数も非常に多くなり、電話だけで1日が終わってしまうこともあります。
最近では、ハラスメント事案についても早急に対処をすることがあります。
コミュニケーション能力が足りないと、難しい業務だと思っています。
責任のある立場になると色々と問題になることが出てきますが、1つずつ改善をしていけると、自信にも繋がってきます。
自信を持ってエリアマネージャーとしての仕事をこなすことができれば、やりがいを持って仕事をすることができます。
リーダーシップを持って働くことよりも、まずは自分自身が楽しく仕事をすることが大事なことです。
常に高い目標を持って成長していくことができれば、必然と求められる役職で働くことはできると思います。
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