【緊急特集】コロナによる薬局業界の求人や転職の影響を薬剤師が解説

薬剤師転職のコロナの影響

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響で、世界経済は大幅な落ち込みになっていますが、調剤薬局の経営にも大きな影響を受けています。

感染リスクを避ける為に、受診を控える患者さんも増えてきています。

特に子供の受診控えが顕著で、小児や耳鼻科がメインの調剤薬局は大幅に受付回数が減りました。

 

2020.4の緊急事態宣言の時は、0410対応による電話や情報通信機器を用いた服薬指導が増えました。

処方日数の増加もあり、相対的に処方箋枚数は減少しています。

処方箋枚数が減ると、利益を確保する為に人件費や仕入などを減らして調整をしていく必要があります。

今後もコロナ禍で不透明な状況が続いていますので、薬剤師の採用状況も大きく変化してくるので、具体的に説明ができればと思います。

コロナによる薬局業界の求人や転職の影響について

緊急事態宣言中は、一時的に薬剤師の採用をすべて中止をしました。

今後もリスクの高い時期は、同様の動きになってくると思います。

 

派遣やパートなどの正規雇用者

大手では派遣薬剤師の採用をしない会社が増えていますので、非正規雇用の薬剤師が一番影響が出てくると思います。

勤務時間や日数が減りやすい環境になると思います。

 

ドラッグストア

調剤併設型のドラッグストアは、安定した経営が見込まれるので、社員の場合は転職しやすい環境になると思います。

ただし、状況によっては一人薬剤師や長時間労働に繋がることもありますので、転職活動中に調べた方が良いです。

 

調剤薬局

調剤薬局の場合は、社員薬剤師の採用はコロナ禍でも続いてくると思います。

理由としては、女性スタッフが多いので結婚・出産・介護などで離職をするケースが多いからです。

急な人員不足になりますので、求人数は時期によって変動が大きくなると思います。

 

店舗数の少ない中小の調剤薬局では、患者さんが減ってくると経営が悪化してきますので、コロナ禍では採用を控える傾向になると思います。

 

新卒採用

新卒の採用については、大手の薬局ではコロナ禍でも大きな影響は少ないと考えます。

ただし、昨年は合同説明会などが少なかったので、就活がきちんとできていない学生は多かったと思います。

景気が不安定な状況がしばらく続くと思いますので、経営が安定しやすい大手調剤薬局への就職希望者が増えると予想します。

中小企業は、新卒薬剤師の採用が予定より少なくなることが見込まれるので、必然的に中途採用が増える可能性はありそうです。

 

薬剤師の採用状況のまとめ

①派遣やパートなどの非正規雇用の薬剤師は、人件費削減の影響が大きい。(大手は派遣を採用しない傾向)

②調剤併設型のドラッグストアは、求人が増える可能性あり。

③調剤薬局は、求人が減りすぎることはない。(中小の中途採用は増える可能性あり)

④新卒薬剤師の採用は、コロナの影響は少ない。

⑤転職を希望する薬剤師は変わらない。

あくまでも私個人の考えなので、コロナの状況によって変わってくると思いますが、非正規雇用を減らして、若手薬剤師を教育して活躍していくという方向性は変わらないと思います。

調剤薬局への転職を考えている場合は、薬剤師としてのスキルを身に着けておく必要があると思います。

 

薬剤師の転職は、コロナ禍中はやめた方が良い?

コロナで不確実な状況が続いているので、よほどのことがない限りは転職をする時期ではないと思います。

現在も薬剤師の求人は減ってきているので、転職活動をしたとしてもすぐに希望に合う職場は見つかりにくい状況です。

調剤薬局の採用の場合は急募になりやすいので、時間をかけて転職活動をすることが難しいので、早めに動いて情報収集をする必要があります。

情報収集については自分だけで調べるのには限界があるので、複数の転職エージェントを利用するのも良いかと思います。

 

コロナ禍でも影響を受けにくい調剤薬局はあるの?

一番影響を受けにくい薬局は、在宅施設を応需している調剤薬局だと思います。

在宅施設の場合は、薬剤師が往診同行と配薬をするので、外来の患者さんよりも変動が少ないのが特徴です。

在宅業務を強化している会社は、薬剤師の採用は例年と比べても変化は少ないと思います。

ただし、今後は施設在宅よりも個人在宅の方が増えてくると思いますので、個人在宅を強化して地域連携をしていく薬局が生き残ってくると思います。

 

調剤薬局全体で見ると処方箋枚数は減っていますが、診療科によっても大きく差があるように感じます。

立地や人気度でも患者数に変動はありますので、個人的な見解になります。

参考程度に確認をお願いできればと思います。

 

小児の受診は控える傾向が強いので、小児科や耳鼻科の処方箋枚数は減りやすいです。

 

整形のリハビリなどは密になりやすいので、患者数が減りやすい傾向があります。

薬だけもらいたい患者さんもいますので、処方日数が増えることで処方箋発行枚数も減りやすいです。

 

逆に、心療内科や皮膚科は増えやすい傾向があります。

心療内科は、外出控えや景気の不安定から精神的にも不安定になりやすいのが要因かなと思います。

皮膚科は、消毒による手荒れ、マスクで肌が荒れやすくニキビが増えているので、意外にも患者数は増えやすいです。

 

同じ調剤薬局でも診療科によってかなり差がありますので、今後も不安定な状況は続くと思います。

 

まとめ

コロナの影響で患者数は減りやすい傾向ですが、昨対よりも患者数が増えている薬局もありますので、薬剤師が不足している薬局もあります。

希望に見合う薬局を見つけるのは、例年よりも時間がかかりやすい環境になりますので、転職を検討している場合は、早めに情報収集をした方が良いかと思います。

 

希望の薬局を探すのも大事なことですが、今まで以上に薬剤師としてのスキルを磨いておくことも必要になってきます。

厚生労働省の「患者のための薬局ビジョン」を意識して薬剤師の質を向上させることができると、薬局から選ばれる薬剤師になれると思います。